無気力少女

「で、電話したのは



今日は圭ちゃんのうちに泊まりなさい。



杏さん
(ケイのお母さんの名前)



今日は朝方まで帰ってこないらしいから。



そして圭ちゃんを



うちの義娘にするために



手なずけなさい」



おおーい。



最後自分のことしか言ってねぇよ。



てか、手なずけるってどうよ。



「返事は?」



「はいはい」



「はいは一回」



「はい」



ピッ。



ツーツー



切り上がったあの母親。