「…司、どこぉ?」


司探し…10分経過。



もぉ、無駄に家がでかいからこうゆう事になるんだよ!



「司ぁー」


「呼び捨て止めろっつってんだろ」



後ろから声がして、思わず身体が跳ねる。


「びっくりした…」



「んだよ、何か用か?」


司は、だるそうに私を見下ろす。



「あ、謝ろうと思って」


「は?」



「司、何か怒ってたから…謝りたかったの」



司は私から目を逸らし、黙ったまんま。




やっぱり怒ってるんだ。


「ごめん…ごめんなさい、司」



ペコリと頭を下げる。


「別に」



言い放つ司。


…怖い。