本当に愛おしい君の唇

 眠気が差し始めたので、治登はベッドに戻る。


 スゥーと寝入ることが出来た。


 丸々一晩眠り、翌日の朝、起き出す。


 夏場なのでだるかったのだが、キッチンには直美がいて、コーヒーを淹れてくれていた。


 治登が、


「おはよう」


 と声を掛けると、彼女が、


「ああ、おはよう」


 と返し、キッチンで淹れていたコーヒーを差し出す。


「飲んで元気付けて」


「ああ」


 確かに幾分眠たい。


 だが、治登は直美が淹れたエスプレッソのコーヒーのカップに口を付けると、思わず目