あれから、数ヶ月たちクリスマス2週間前になったある日。


「姫香、今日放課後空いてるかのう?」


「空いてるよ。どうしたの?」

「ちとな……。また後で。」


晃一は、そう言うと教室から出てしまった。


「姫香お嬢様。放課後行かれるのですか?」


いつの間にか後ろにいた輝が、笑顔を向けて言ってきた。


(目、笑ってないし…)


いつ見ても、この輝の笑い方は怖いと思う。


「行くよ。だって晃一話あるみたいだし……。」


私達が話をしていると、まどかが近づいて来た。