輝がそう言うと晃一は笑った。

「執事よ、連れて行くが良い。」


「ありがとうございます。」


輝は、そう言うと私を軽々と持ち上げお姫様抱っこをしたまま舞台から下りた。


「ちょっと!輝。」


「まだ演劇中だ。大人しくしてろ。」


耳元で言われ私は、顔を赤くして俯くことしかできなかった。