「嫌じゃないよ!私で良ければ教えてあげるよ。」


私がそう言うと翼は顔をパァと明るくさせた。


「本当?やったぁ~!じゃあ僕の部屋に来て。輝にいはお仕事頑張ってね~。」


輝は、何か言いたそうな顔をしていたが、翼は気にせず私の手を引っ張ってきた。


「…お嬢様、翼をよろしくお願いします。」


輝はそう言うとお辞儀をして仕事に行ってしまった。