授業が始まり、ノートを写していると隣から紙が投げられてきた。


『私が好きなのは輝だよ。』


真っ白なメモ用紙に書いてある言葉は俺の胸を熱くした。


姫香の方を見ると顔を真っ赤にしていた。


その様子がとても可愛くて、抱きしめたいと思ったが俺は自分の気持ちを必死に抑えた。


でも、こんな姫香だから心配なんだ。



可愛くて素直で優しい性格の姫香が他の男に取られるのではないかと…。


(俺ってこんなに嫉妬深かったっけ?)


俺はメモ用紙に言葉を書き姫香に投げた後、またノートを写し始めた。