俺は教室に戻ると、いきなり声をかけられた。


「輝くんだよね?俺は、加藤 礼二!よろしく!!」


ニカッと八重歯を覗かせて礼二は俺の肩を叩いてきた。


(馴れ馴れしいなこいつ…)


さっきの姫香の事もあり俺は、イライラしていた。


「よろしくお願いします。」


俺はそれだけ言うと自分の席に着いた。


「ねえねえ輝って呼んでも良い?俺は礼二って呼んで良いからさ!あと敬語無しにしようよ。」


礼二は俺の隣の席らしく、席に着いてからもずっと声をかけてきた。