輝に手を引っ張られ屋上に着くと私は壁と輝の間に挟まれる体勢にされた。


顔の横には輝の大きな手が置かれ身動きがとれない状態だ。


「あの山田って奴とどんな関係なんだ?」


「コウ君は、小学生の同級生だよ。今は大丈夫だけどお嬢様ってだけで私、友達いなかったんだ。でもその時コウ君が私に『一緒に遊ぼう』て言ってくれた友達だよ。」



「ふ~ん。で?」


(で?て何よ…)


私が黙っていると輝がため息をついた。