次の日、クリスマスイブの朝。

私は、屋敷に居るのが辛くて朝食もとらずにコッソリと屋敷を出た。


お財布と携帯が入った鞄を持って。


屋敷を誰にも見つからず出ることができ、ホッとしているといきなり肩を叩かれた。


「姫香ねえ、何処に行くの?」

「翼!」


「屋敷から姫香ねえが出て行くのを見て追いかけて来ちゃった。」