次の日、輝は私の前には現れず変わりに翼が執事の仕事をした。


「姫香ねえ、おはよう。顔どうしたの!?」


私の顔を見て翼は驚いた顔をした。


昨日からずっと泣いてたせいで、顔はむくみ目は赤く腫れ、目の下には隈が出来ていた。


「ちょっとね…」


「馬鹿兄貴のせいか?」


翼は、口調を変え私の顔を覗き込んできた。


私は首を横に振った。