目を覚ますと日が暮れ始めていた。


「荷物取りに行かねえとな…」

俺は寝起きの重い体を起こし、教室に向かった。




「………が好きなんじゃ!」


廊下を歩いていると教室から晃一声がして、ドアから覗くと晃一と姫香がいた。


(今、あいつ『好き』って言ったよな。)


「そうなの!」


姫香はそれに対して喜んでいる。


(嘘だろ?)


「学園祭の時から好きなんじゃ!」


(学園祭の時一緒に回ってたもんな…。)


俺はその場に居ることが辛くなりその場を後にした。