少し低めのハスキーボイス。

ベージュっぽい色で、犬の毛みたいなふわっとした髪。


鋭い大きめの目に、スッと筋の通った鼻。

さっきは気付かなかったけど、モデル並の整った顔立ち。

殴られたのか、口元に血がにじんでいる。

けれどそれさえ絵になってしまう容貌で、思わず見とれてしまった。



ふと目が触れ合って、心臓がドクンと脈を打つ。

この人、不良っぽいけど喧嘩してきたのかな。

さっきの人たち、大人だったけどヤクザとかじゃないよね……


何言われるんだろ。

内心いろんな意味でドキドキしていた。


「……さっきはごめんね。大丈夫だった? 」


えっ///

予想外の言葉に、胸がトクンと熱くなる。


その優しい声と甘い顔に、さっきより鼓動が早くなった。





『大丈夫です。それより、怪我してるけど大丈夫? 』と言う→《7へ》


『ちょっと怖かった 』と言う→《18へ》