「怖い思いさせて悪かったな。麻里也ちゃん 」 「えっ、なんで名前知ってるの?/// 」 私から手を離すと、制服のポケットから私の生徒手帳を出して見せた。 「俺は沙木倉 奏祐(さきくら そうすけ)。スリには気を付けてね 」 そうクスッと笑うと、私のブレザーの胸ポケットにストンと落とした。 バスが停車し、奏祐くんは鞄を肩に掛けると「じゃあな」と降りて行った。 《19へ》