「さっきとは、えらい違いだなー女って...怖っ」 「アイリにも迷惑かけて、ごめんね。」 ルナンは顔を伏せ、身を強ばらせる。 「そ、そんなっ迷惑だなんて...わ、泣かないでよー」 困り果て、ついさっき傘でアッパーを食らわせた兄に目で助けを求めた。 「あいつは、どーでも良い奴に優しくできるほど心広かねーよ。お前だからココまでしたんだ」