「今、何時ですかぁ……?」
まだ完全にはさめきっていない意識の中で誰にでもなく呟いた。
「もう放課後ですよ。5時すぎくらいです」
あたしの呟きに答えてくれたのは時雨くん。
「……っ!!5時?!」
もう5時になっちゃったの?!
帰らないと……!!
時雨くんの言葉から時間を理解して驚いたあたしは、ベッドから起き上がった。
「どーしたの?」
突然起き上がったあたしに驚いたのか、ソラさんは少しだけ目を見開きながらも優しく問い掛ける。
「もう帰らないとっ!!」
あたしは返事もそこそこにベッドから降りた。
那智くんと時雨くんも驚いた顔をしている。
ただ1人、湊先輩だけはさっきと変わらない笑顔。
そのことを少し不思議に思いながら、あたしが部屋から出ようと扉に手をかけた時……、
――――あたしはある事を思い出した


