「なんで……?」 口をついて出たあたしの素直な疑問。 今のなんではソラさんがどうしてここに来たのか、って意味。 「なんでって、ぼくがこの学校の生徒会長だからだよ」 あたしの言ったなんでの意味を理解してくれたソラさんは、あたしを見ながら平然と応えた。 ……え? 「えっ?!」 疑問の次に口をついて出たのは、驚きの声。 隣にいるソラさんは、扉にかけていたほうの手で片耳を塞ぐと、 「うるさいよ」 と顔をしかめて呟いた。