「ほら、名前呼んでよ?」 ソラさんが一歩ずつ近づいてくる。 そのたびに、あたしが一歩ずつ下がっちゃうから…… 「もう逃げ場ないよ?」 近づいていた扉から遠のき、壁ぎわに追い詰められた。 背中にあたってるのはコンクリートの壁。 顔を上げれば目の前には…… 綺麗な顔のソラさんの、楽しそうな笑顔があった