俺の腹の前にある亜梨子の手を取って向き合った



「……亜梨子は……俺が好き?」



「………………うん」



下を向きながら何回も頷く亜梨子



マジで!?


いや…“幼馴染み”として好きなのか?




「俺を男として好き?」




「……………うん」



やべぇ…超嬉しい




「ちゃんと俺の顔見て言って?」




「……無理っ」



「お願い俺を見て?」



亜梨子の顎を持って上を向かせると




「見っないで…よっ!」




真っ赤な顔をして大きな瞳からは涙がポロポロ溢れてる



「可愛すぎっ……キスしていい?」




って聞くと恥ずかしそうに頷く亜梨子に




─ちゅっ



キスをした



初めて触れた亜梨子の唇は柔らかくて少し震えていた