「………君。レオ君!」


誰かが俺の名前を呼んでいる。

「誰だ?」


「私は………」


声がちゃんと聞き取れない。


「レオ、あなたの記憶を消すわ。これもあなたのためなのよ。」


さっきとは違う声が聞こえてきた。


「俺の記憶を消した?」