「下ろせ~!」


『誰かに助けられるまでそこにいてね。バイバ~イ。』


ピクシー達はそう言うと俺を置いて、飛んで行ってしまった。

暴れるのに疲れた俺はビンの中で、ゴロゴロしていると声が聞こえた。


「大丈夫かい?」


「誰だ!?」


俺がそう聞くと桜の木がサワサワと動いた。


「私はこの桜の木さ。君は私の声を聞くことが出来るんだね?」


「そうみたいだな。」


俺は昨日花達と話をした事を思い出した。


「君、見かけない顔だけど何処から来たの?」


「何処から………」


〈ズキッ!!〉


「っ!!!?」


思いだそうとするといきなり頭が痛くなった。