私は半ベソ状態で、頭の中はパニック


玄関の前でうろちょろしていた


「ハハ〜すみれは怖がりだな…俺だよ!」


「へ?昴?」


「そ…だから早くドア…開けて?」


私は半信半疑でドアを開けた


そこには赤いチューリップの花束を抱えた昴がいた


「昴〜うわぁ〜ん…会いたかったよぉ〜」


玄関先だというのも忘れ、私は泣きながら、昴に飛びつこうとした


昴はタイミング良く、花束が潰れないように右手に持ち、上に上げる


「ただいま…すみれ」


「おかえり…昴…」


私は昴の胸に飛び込んだ


昴はそんな私の頭を左手で優しく撫でる


「もう…ずっと一緒だからな」


「うん…」