外から花屋の中を偵察する


日向さんらしき人はいない


「あれ、お姉さん?」


結衣の指の先を見ると、奥の花を片付けている女性がいた


間違いない、あの時の女性だ


「多分…でも、私あまりはっきり見てないからワカンナイ」


「とりあえずあの人に聞いてみるね」


結衣は私の手を放し、花屋の中に入って行った


私も慌てて、結衣の後を追う


「ち、ちょっと結衣、待って!」


私が追いついた時には、結衣がお姉さんと話を始めていた