「ほぅほぅ!そうだね〜凄〜い!結衣、探偵みたいだよ!」


「姫…こんなの考えたら気付くから!普通…」


私が尊敬の眼差しで結衣を見つめていると、店員がスパゲッティを持ってやって来た


「お待たせ致しました」


私はたらこスパゲッティ、結衣は和風スパゲッティ


クルクルとフォークで巻き取り、口に入れた時、後ろに座る学生らしき女子達の会話が耳に入った


「もう!マキったらぁ〜」


「ちょっと、声大きいってば!」


マキ…


王子様のマキかなぁ?


もちろん結衣も気付いたようで、私をジッと見つめた


「姫、マキって!」