先生…。 アタシはウソじゃないと確かめるためにゆっくりと一歩を踏み出して…。 そしていつの間にか無意識に先生の方に向かって人ごみをかきわけて走り出す。 「先生…! 何、言ってんですか…!」 もっと気の利いた言葉を言いたかったのだけれど もっとちゃんとした言葉を返したかったのだけれど。 そんな言葉しか出てこなかった。 なのに先生は 「やっと、見つけた」 そう言いながらアタシにやさしい笑顔を向けてくれた。