「あ、この服、可愛い」 アタシは立ち止まりショウウインドウにディスプレイされた服を見つめる。 カノコも同じように立ち止まり覗き込む。 そして彼女は服を見ず、 ガラスに映るアタシを見て言った。 「アンタ、 何、今日着飾ってんのよ…」 「へ?」 「その黒のエンパイアワンピースに ヒールのある靴…。 チサト、 そんなおしゃれなカッコなんか めったにしないじゃない…」 「そ…そうかな…」 カノコの言葉に思わず恥ずかしくなり返事を誤魔化した。