もし本当のことを知ったらびっくりするだろうな。 っていうよりもカノコと同じように心配するだろうな。 「でも石田さん…」 アタシはそこまで言いかけたけど止めた。 そして笑って 「ありがとうございます。 頑張ります」 そう答えた。 ふと視線を逸らす。 あ。 ダンボール…。 アタシの荷物ってダンボール3つ分しかないんだな。