う〜ん……会場の女性陣…陸ばっかり見てます。



それはもう…熱い目で……。




それに対してあたしは、ちょっと睨まれてるんだけど…。



「杏、お腹すいたか?」

「う〜ん、ちょっと」

「そっか。俺、またちょっと挨拶まわりして来るから、好きなもの食っとけ」



コクンと頷くと、陸は一度頭を撫でて人混みの中に入って行った。


あたし一人になる。



テーブルからお皿を取り、食べたい料理をチョイスしていった。



「どれも美味しそう…」


「それはそうでしょ?今日のために、一流シェフが作ってるんだから」



後ろから声がして振り返る。


「ご機嫌よう」


「……………はい?」



そこには、たくさんの綺麗なお嬢様方がいらっしゃってました。