地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ


「まぁ…キレイな黒髪ですこと」

「いやっ…あの……自分で乾かしますからっ…」


おばさまからドライヤーを奪おうとするが…ひょいっと交わされる。


おばさまの手によってキレイにブローされ、前髪と耳より前の髪だけを残して、高い位置に結い上げられた。



「さぁ次は、メイクですわね」


オホホホ…と笑って、あたしの顔にメイクを施していく。



強烈です……おばさま。




メイクが終わると……


「こちらの御召し物に着替えていただきます」


と言って差し出されたモノは…


「キレー………」


うっとりするほど、綺麗な振袖だった。




「キャー!!揉まないで下さい!!」

「かなり胸があるのね」

「補正しましょうか?」

「いや…大丈夫よ」



おばさま達が小会議を始める。