約束の4時前にはちゃんと上がり、浴衣を着た。


「部屋にもドライヤーはあったもんね」


濡れた髪のまま、部屋に戻る。


途中、団体客の男の人達にジロジロと…いやニヤニヤ?と見られたから、早足で戻った。




部屋の入口を開けると……


「はい…!?」




綺麗なおばさま達がたくさんいらっしゃってました。


「お待ちしておりました杏樹様」

「はい!?」


ニッコリと微笑まれて、目が点になる。



「杏、今から着替えてもらうから」


襖の影から…浴衣姿の陸が出て来た。


フェロモン全開なんですけどっ!!



「では、支度をお願いします」


ニッコリ笑って部屋を出て行く。



「それでは、お支度を始めさせていただきます」



おばさまが綺麗に微笑んだ。