地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

ギュッと小さな手が握ってくる。

指は細くて長いけど……男の俺に比べたら、小さい手。


こんなに小さい手で必死に俺を護ろうとしてくれる。



「………おかえり、杏樹」


小さくても強い手を握り返して、優しく微笑んだ。



杏の顔がパァァと笑顔になる。


「いっぱい………ぎゅーして?」


仕事モードが終わったからか、甘えん坊モードに入った。



首に腕をまわし、ぴったりと抱き着いてくる。




すると――――…。



「あれ………包帯が巻いてある」


自分の手首に巻かれた包帯に気づいたみたいだ。




「…さっき医者が来て手当してくれたんだよ」

「そっか………あれ…なんでバスローブ着てるの?」


今更か?

気づこうよ杏ちゃん…。



不思議そうな表情の杏に説明する。