あたしが寝ていたのは、寝室らしくて―――

スイートルームの部屋はびっくりするくらい広い。



寝室から出ると、壁一面が大きな窓ガラスになっている。



「うわ………キレー……」


窓に近寄ると、街中の夜景が一望出来た。

この部屋……かなり高いところにあるんだね。



夜景があまりにも綺麗で、絨毯に座り込み、見とれていた。


室内は暖房が充分に効いていて心地良い。



あまりの心地良さに、また眠たくなって来てしまった。


欠伸をして目を擦る。



「ここ温かいから寝ても大丈…」

「なわけねーだろーが」

「へ……?」



突然の声に寝ぼけているあたしの頭はついていけず、ゆっくりと振り向いた。




「あ…………」