地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

たかが食事会に気合い入れ過ぎだっつーの。

誰も、楠なんて見てねぇし。




「お嬢様遅いですね………」


メイドの彼女は、チラッと自分の腕時計を見る。


庭に案内されてから、結構経つのにまだ掛かっているらしい。



「………女って大変だな」

「婚約者の陸様には、自分の綺麗な姿を見てほしいんですよ」

「……楠になんて興味ねーけど」

「またまた………今日はお嬢様がすべてのお食事を作られましたので、すべて平らげて下さいね」

「…………無理」


「…ったく。我が儘なんだから」


「え?」



今…何か言われた?



「どうかなさいましたか?」


彼女を見るが、不思議そうな表情をしている。

気のせいか…………。