杏に再会した翌朝―――。
もう一度鏡で自分の首筋を見たが―…昨夜と同じ場所に紅い花が咲いていた。
「…やっぱ夢じゃねーんだよな」
昨日の出来事は本物…。
だが…杏は…………。
そう考えただけで、また込み上げて来るものがある。
必死に抑え込んだ。
「陸様、朝食の支度が出来ました」
お手伝いさんが扉の向こうから声を掛けて来る。
『ご飯は無理にでも食べること!』
杏に言われたことを思い出した。
「………ありがとう。今から行くよ…」
食わなきゃ………また怒られそうだから。
しかし。
この日に食べた朝食は…砂ではなかった。
ちゃんと味がした。
杏の味が―――……。
もう一度鏡で自分の首筋を見たが―…昨夜と同じ場所に紅い花が咲いていた。
「…やっぱ夢じゃねーんだよな」
昨日の出来事は本物…。
だが…杏は…………。
そう考えただけで、また込み上げて来るものがある。
必死に抑え込んだ。
「陸様、朝食の支度が出来ました」
お手伝いさんが扉の向こうから声を掛けて来る。
『ご飯は無理にでも食べること!』
杏に言われたことを思い出した。
「………ありがとう。今から行くよ…」
食わなきゃ………また怒られそうだから。
しかし。
この日に食べた朝食は…砂ではなかった。
ちゃんと味がした。
杏の味が―――……。


