地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

――柚莉Side――


「………ッ………ふっ……」


涙が溢れて止まらない。


悠に支えてもらいながら、献花を済ませた。



遺影の杏樹は眩しい程に輝いていて――…




「柚莉。……一旦、外に出ようか?」

「…………。」


コクリと頷き、悠に誘導してもらいながら講堂を出ようとした。




「………待って……」

「え?」



講堂の出入口の扉の壁に、滝本君が寄り掛かり、杏樹の遺影を見つめているのを見つける。



「あぁ………陸か……」

「うん…………」


私の視線の先に気づいた悠も、滝本君を見つめた。



「……アイツ……今日が誕生日なのにな………」

「…………。」


ポツリと悲しげに悠が呟く。