――杏樹Side――
「オンアビラウンキャンシャラクタン――!」
あたしの霊力が爆発し、大髑髏が木っ端みじんに吹き飛ぶ。
真っ暗闇の中を清涼な霊気が光の筋のように通っていった。
「調伏終了…」
クルクルと首を回し、コリをほぐす。
ただ今、夜中の2時をまわったところ。
「屋台のラーメンでも食べてからホテルに帰ろうかな?」
両手にはめていた手甲を外し、人気のない古い倉庫を出る。
「調伏中によく崩壊しなかったよね〜」
古い倉庫は今にも崩れ落ちそうだった。
街灯がない通りを一人歩く。
暗視術を使ってるため、真夜中でも昼間のように見えるんだ。
その時―――。
「アンタが神崎杏樹?」
背後から男の低い声で呼び止められた。
「オンアビラウンキャンシャラクタン――!」
あたしの霊力が爆発し、大髑髏が木っ端みじんに吹き飛ぶ。
真っ暗闇の中を清涼な霊気が光の筋のように通っていった。
「調伏終了…」
クルクルと首を回し、コリをほぐす。
ただ今、夜中の2時をまわったところ。
「屋台のラーメンでも食べてからホテルに帰ろうかな?」
両手にはめていた手甲を外し、人気のない古い倉庫を出る。
「調伏中によく崩壊しなかったよね〜」
古い倉庫は今にも崩れ落ちそうだった。
街灯がない通りを一人歩く。
暗視術を使ってるため、真夜中でも昼間のように見えるんだ。
その時―――。
「アンタが神崎杏樹?」
背後から男の低い声で呼び止められた。


