駆け寄って来た及川は、杏が俺の後ろに隠れたことにショックを受けたっぽい。
「杏樹…?俺だよ?抱き着いて来て良いんだよ?」
「・・・・・。」
無言を返す杏。
チラッと目だけを杏の方に向けると―…
『この人だれ?』
という表情をしていた。
さすが杏ちゃん。
見事にキレイさっぱりと忘れてる。
「忘れたのか?…前に学園取材のリポーターで来たモデルだろーが」
「………モデル?」
「モデルの撮影現場でも会ったことあっただろ」
俺の説明に少しだけ背中から顔を出して、目をパチパチさせながら及川を見つめていた。
「…いきなりキスして来た人?」
「…………そうだったな」
嫌な思い出が脳裏を駆け抜ける。
コイツ…杏にキスしたんだっけ。
「杏樹…?俺だよ?抱き着いて来て良いんだよ?」
「・・・・・。」
無言を返す杏。
チラッと目だけを杏の方に向けると―…
『この人だれ?』
という表情をしていた。
さすが杏ちゃん。
見事にキレイさっぱりと忘れてる。
「忘れたのか?…前に学園取材のリポーターで来たモデルだろーが」
「………モデル?」
「モデルの撮影現場でも会ったことあっただろ」
俺の説明に少しだけ背中から顔を出して、目をパチパチさせながら及川を見つめていた。
「…いきなりキスして来た人?」
「…………そうだったな」
嫌な思い出が脳裏を駆け抜ける。
コイツ…杏にキスしたんだっけ。


