ガクリと肩を落としていると…。
「咲さん…ここにいたんですね」
若い男の声がした。
「あら……及川君。ごめんなさいね、ちょっと会いたかった子がいたから…」
咲姉が杏を抱きしめたまま、その男の方を向く。
「………ッ……!?」
及川と呼ばれた男の目が見開かれ……一瞬で嬉しそうな表情になった。
「杏樹っ……!!」
「へっ?」
突然名前を呼ばれて戸惑う杏に、及川は笑顔で抱き着こうと駆け寄って来る。
「ちょっ……えっ…!?」
本能的に身の危険を感じたのか、とっさに咲姉から離れ……俺の背中に隠れた。
ギュッとブレザーの裾を握られる。
多分…本当は、正面から抱き着きたいんだろうけど。
体育館は人でごった返してるし、我慢してんだろうな。
「咲さん…ここにいたんですね」
若い男の声がした。
「あら……及川君。ごめんなさいね、ちょっと会いたかった子がいたから…」
咲姉が杏を抱きしめたまま、その男の方を向く。
「………ッ……!?」
及川と呼ばれた男の目が見開かれ……一瞬で嬉しそうな表情になった。
「杏樹っ……!!」
「へっ?」
突然名前を呼ばれて戸惑う杏に、及川は笑顔で抱き着こうと駆け寄って来る。
「ちょっ……えっ…!?」
本能的に身の危険を感じたのか、とっさに咲姉から離れ……俺の背中に隠れた。
ギュッとブレザーの裾を握られる。
多分…本当は、正面から抱き着きたいんだろうけど。
体育館は人でごった返してるし、我慢してんだろうな。


