地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

上を見上げると―…『キャー!!』や『イヤァ―』と悲鳴が聞こえるんですけどっ!!



「こんなもんコーヒーカップと同じだろーが。」

「どこがっ!?」



陸と言い合いをしていると。



「あの人、めちゃくちゃかっこよくな〜い?」

「ホントだっ……モデルか芸能人かなぁ?」

「あんなにイケメンな彼氏がいたら…超自慢出来るよね!?」

「ねぇ、声掛けてみーよよ!!」



多分……高校生くらいの女の子達数人が、陸の後ろから近づいてくる。


陸はまだ気づいてない。



う〜ん……どうしよう?

離れてた方が良い??

いや…あたし何も悪くないし。





「すみませ〜ん、ちょっと良いですかぁ?」


ボブくらいの髪にゆるくパーマをかけた可愛い女の子が声を掛けて来た。



なんでかわからないけど……一瞬で陸から数メートル離れる。