ぺたぺたと、お腹まわりや背中…あちこちを触ってくる。


「柔らかいけど…余分な肉はねぇよなぁ」

「褒めてる?けなしてる?」

「もちろん褒めてる。杏ちゃんは抱き心地抜群だもんなぁ〜。
杏さぁ〜ここに住まねぇか?」

「はァ?」


エロバカ殿様の突然の提案に、キーボードを叩いていた手を止めて、後ろを振り返った。



「一緒に住まねぇか?」

「なんで?」

「いつでもヤレるじゃねぇか♪」

「……バカじゃないの?エロいことで、脳みそ腐ってるよ」


フンッと顔を背けて、また宿題に集中する。



「…俺にそんなこと言って良いんだ?」

「えっ………きゃっ…」


陸の腕に抱え上げられて、着いた場所は………ふかふかで大きなベッド。


「…今日は手加減しねぇからな。覚悟しろよ?」


意地悪く甘い笑みを浮かべて、あたしへ覆いかぶさる。