「うわァ………」と言わんばかりの濃厚チュウ…。
身長高めのその人は陸を離さず…ずっとキスを繰り返す。
………絶対1分以上経ってますね。
周りは、顔を赤くする者…泣き出す者…固まる者…気絶してその場に倒れ込む者………実に様々だ。
「まぁ……キスに慣れておりませんのね?可愛い陸様。大丈夫ですわ、わたくしが教えて差し上げます」
語尾にハートマークを付けて、陸から離れた。
二人の唇からは、銀色の糸が―…
「・・・・・・・・。」
放心状態なのか………陸は一言も喋らない。
「皆さん、自己紹介が遅くなりましたわね。わたくし、本日付けでこの松沢学園にやって参りました。
楠妃芽(くすのき ひめ)と申します。クラスはA組ですわ。どうぞよろしくお願い致します」
制服のスカートを手でつまみ上げて一礼した。


