地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

さてと。陸を客間に案内しなくては。


「陸、ついて来て」


長い廊下を進み、陸の部屋に比べたらかなり狭いけど……家の客間まで誘導する。


ひとつの障子の部屋の前まで来た。


「陸は、ここに泊まってね」


スーッと障子を開けると、畳のにおいがする。

キライじゃないんだよね。むしろ心地良いにおい。



電気をつけて、隠し棚から布団一式を取り出した。


くるくると動き回り、シーツや枕カバー…浴衣などを出してきて、準備する。



「俺は…杏の部屋で寝るんじゃねぇの?」


黙ってあたしの動きを見ていた陸が、ポツリと零した。



「なわけないでしょ。陸はこの部屋に泊まってもらいます」



ぴしゃりと言い付けて、テキパキと準備を終わらせる。