杏の中で、俺が教師として働くのは高校と決まっているらしい(笑)



「俺がモテたらヤダ?」

「ヤダ。陸はあたしだけの王子様だもん。他の人にはあげない」


普通の表情で、かなり俺にとっては嬉しいことを言ったよな?



シャーペンや教科書を片付ける杏の耳元で囁いた。




「じゃあ…杏は俺だけのお姫様だな?…他の奴んとこなんて行くんじゃねぇぞ?」


瞬時に赤く染まる頬…。

コクリと小さく頷いて見せた。




学園などで普段…全く妬かない杏が、妬いてくれたことが嬉しくて

「杏ちゃんが妬くなんて、カワイイですねぇ〜?」

ついついイジメてみる。


「うるさいなぁ……」


真っ赤な顔を隠そうとして、杏からキスされた。