地味子の秘密 其の参 VSワガママ姫サマ

ほらほら〜〜言われてますよ〜。

やっぱりあたしは、帰ります。


陸の傍を離れて鞄を取りに行こうとした瞬間、

「キミ達……飛ばされたいの?」


黒笑陸様が降臨した。


秘書の皆さんの表情が、青ざめていく。


「それとも…クビになりたい?」

ゴロゴロと雷鳴が轟き始めた。


こ…怖いです……。



「次…そんなこと言ったら、容赦しないからね?」

ニッコリと極上の王子様スマイルで釘をさす。


「「「申し訳ありません」」」


パッと陸様に頭を下げる皆さん。

社長………怖いっす!!





「さてと。仕事しようかな。杏ちゃん、ちょっと手伝ってね?」

「は……い………!?」


ニコニコ笑顔でドサッと手の上に、大量のプリントを置かれた。