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「陸…?」

「ごめん…杏。もう一緒には居られない」

悲しそうな顔で…あたしの頬に触ってくる。


「なんで……?」


震える声を抑えて、陸の手に自分の手を重ね合わせた。



「だって杏は………もうこの世界には居ないんだろ?…俺、生きてるし……まだそっちには行けねぇよ」

「何言って………」



そこで気づく。

自分の体が、異常に冷たいことを…。


あたし………どうなってるの?


「ごめんな…守ってやれなくて……出来るなら、俺が変わってやりたかった」

「陸?」


辛そうな声音で、苦しげに言葉を吐き出す。