この光景がわかっているのは、杏と俺のみ。
周りは……
「陸様っ……死んじゃイヤァ…」
いや…死なないし。
「血が……血がァ……っ……」
そこまで出血してねぇぞ?
「た、滝本君っ…だ、だ、大丈夫!?」
痛みはあるけど、大丈夫ですから。
女達はボロボロと泣きわめき、担任はオロオロしまくり…。
先生達くらい、しっかりしてくれっての!
「陸、部屋行こう」
杏が、自分のタオルを俺の腕の傷口に当てて…立ち上がらせた。
天然鈍感娘の杏ちゃんの方が、よほどしっかりしてる。
こういう時だけは、いつもの天然鈍感無自覚無防備が無くなるんだよなぁ…。
ギューッと傷口を押さえて止血してくれてる。
周りは……
「陸様っ……死んじゃイヤァ…」
いや…死なないし。
「血が……血がァ……っ……」
そこまで出血してねぇぞ?
「た、滝本君っ…だ、だ、大丈夫!?」
痛みはあるけど、大丈夫ですから。
女達はボロボロと泣きわめき、担任はオロオロしまくり…。
先生達くらい、しっかりしてくれっての!
「陸、部屋行こう」
杏が、自分のタオルを俺の腕の傷口に当てて…立ち上がらせた。
天然鈍感娘の杏ちゃんの方が、よほどしっかりしてる。
こういう時だけは、いつもの天然鈍感無自覚無防備が無くなるんだよなぁ…。
ギューッと傷口を押さえて止血してくれてる。


