「杏樹達……バカップルだよね」

「えぇ!?」

貴女達カップルに言われたくないんですけど…。


「いや…杏樹達の方がバカップルだからね。」

何故心の声がわかるんですか!?


「…口に出てるから。」

「あぅ……!?」


柚莉が呆れたように笑って…タオルで髪の毛の水気を拭い取った。


「杏樹も早く拭かないと風邪引くよ?」

「うん………」

髪の毛の先端からポタポタと雫が滴る。




自由時間が終わり、ビーチから引き上げて来た。

各自でシャワーを浴びて、これからバーベキューの支度になる。


ただ今、着替え中。



「杏樹が一人で、男子達の視線をくぎづけにしてたじゃない」

「は…?」


なんのこと??意味わかりませんよ?

頭の上にハテナマークを大量に浮かべた。