強引に引き寄せて、塞がれた割には―…触れるだけのキス。


「………っ……//////」

「りんご杏ちゃん?まだして欲しい?」


真っ赤になって俯いてるあたしの耳元で甘く囁かれた。



「………周りに……人いない?」

「いねぇけど?」

「ほんとう?」

「本当」



「今日はハリセンなしだからね?…………しよ?」

腕を首に巻き直し、少し微笑んで…唇を重ねる。


「りょーかい♪」

嬉しそうな弾んだ声が聞こえた。



暑いというよりは、温かいという感じのビーチ。

静かな波が、二人の体に押し寄せてくる。


「杏………好き」

「////////」

「杏は…?」

「…………大好き」

「やべっ…違ったわ」

「えっ………」

「杏樹………愛してる」

「………っ……//////」



真っ赤になるような甘い囁きをもらったビーチなのでした。