あんまりブリブリしたのは似合わないし、まず着れない。


「旅行の方がまだ可愛かった!!」

「そりゃ……陸がいたからね」


彼氏の前では、もうちょっと可愛くいたいじゃない?

普段着ない服を頑張って着ましたからね…。


今回は、学年全員いるから…絶対に着ない。






クラスで点呼をして、バスに乗り込む。



「ちゃんとあの水着持って来たよね?」

「一応……でもあたし海には行かないかも」

「なんで?」

「……今、かなり眠たい。ホテルでお昼寝しとくね。バーベキューのために♪」



大きな欠伸を手で隠した。


「アンタって子は……全く……」

「?????」



呆れ返った表情であたしを見る柚莉…。

まるで『滝本君が可哀相…』みたいな。