食べ終わった重箱を片付けた。



コーヒーを飲んだのにも関わらず、欠伸を繰り返す陸。


「眠たいの?」

「………少しな。」

「寝とけば?」と提案したら…


「えっ……きゃっ…!?」


手を引かれ、ベッドに引きずり込まれた。


「寝るなら、杏も一緒」


器用に頭のリボンを取り、パンプスを脱がす。


「こらっ……禁欲生活は!?」

「昼寝するだけだし、ヤるわけじゃねぇから良いだろ?」


手を胸の下と腰に回して、後ろから抱きしめられた。

「あ―…落ち着く……」

首筋に顔を埋めてくる。



まっ…いっか?

お昼寝するだけだしね。


夕方には起きて、帰らないと…。



いつの間にか…静かな寝息が聞こえてきた。

だいぶ疲れてたみたいです(笑)


小さく笑って、あたしも目を閉じた。